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2005年07月07日
HERO'S代々木大会を見た
旗揚げ戦に引き続き、総合格闘技「HERO'S」の代々木大会を観戦してきました。
まだテレビ中継の録画も、報道もほとんど見ていないけれども、なんだろう……思ったよりも面白かったし、お客さんもかなり入っていた。満員マーク? ちょっとマジメに個々の試合をプレイバックしてみます。
■第1試合
○ホドリゴ・グレイシー(ブラジル/チーム グレイシー柔術)(2R判定3-0)國奥麒樹真(日本/フリー) ●
パンクラスの2階級で王者になった国奥がフリー後初参戦。グレイシー相手に互角にわたりあったが、ファーストコンタクトで下になったのが痛かった。試合時間は2R10分だからあっという間。グレイシーは勝負強いという印象。
■第2試合
○ボブ・サップ(米国/チーム・ビースト)(1R3分44秒 KO) アラン・カラエフ(ロシア/リングスロシア)●
なんと第2試合でサップが登場。トーナメントが主役の大会だからかな。結構、新鮮。相手はロシアの腕相撲世界王者。クルミを指で割ってしまえるやつ。総合2戦目なのに、最初に上になったのはカラエフのほう。相変わらずもろいサップ。でも殴り合いのKO勝ちは盛り上がった。ちゃんと技術のある選手と戦ったら、やっぱ勝てないだろうな。
■第3試合
○秋山成勲(日本/フリー)(1R 0分59秒 腕ひしぎ十字固め )カール“トゥームストーン”トゥーミィ(オーストラリア/チームエクストリーム) ●
KO率100%というアヤシイ?ふれこみで紹介されたトゥーミィにあっさり勝った秋山。まだまだウオーミングアップみたいな試合。筋肉はすごいが、柔道のスキルが総合でまだほとんど使えていない。対打撃の試合をもう少し見てみたいが。
■第4試合
○レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー) (2R 0分30秒 KO)キム・ミンス(韓国/リングスコリア) ●
総合初挑戦のセフォーが快勝。寝技への対応がある程度できていたので、そうなるとあの打撃はかなりの武器。試合慣れもしているし。ミルコ、ハントの成功を裏打ちするかのような印象。
■第5試合
○菊地昭(日本/KILLER BEE)(2R1分41秒 TKO)井上克也(日本/和術慧舟会 RJW) ●
修斗(菊池)とパンクラス(井上)のトップ同士の対決は、あっさり修斗の勝利。ていうか、そこそこ格闘技を見ているぼくでも知らないニューカマーが次々出てきている感じ。特に修斗は中軽量級の人材の宝庫なんだろうな。そうか、菊池はKIDの道場の所属なのか。なるほどー。
■第6試合(ミドル級トーナメント1回戦)
○所英男(日本/STAND)(2Rドロー 延長0分08秒 KO)アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールドファイトセンター) ●
今大会一の大番狂わせ。序盤、ノゲイラ必殺のギロチンチョークにあっさりかかった所だが、なんとしのいでしまい、そのまま判定へ。ノゲイラのやや分がありという内容だったが、ドロー判定で、会場は「エエ〜!」。日本人に一方的に肩入れする観客って、結構少ないんだよね。
で、心持ちもやもやした空気のまま延長戦……しかし、開始直後、意表をつくバックブローで“無敗王者”にKO勝ち。判定のエエ〜!が帳消しになる結果に、会場は大盛り上がり。
ノゲイラはどんなコメントしてるのかな。ノゲイラ有利といっても、私見では0.5ポイント程度の差。判定で勝ったつもりでいて、テンション少し落ちたところにバックブローみたいな感じだったから、ある種油断負けだった気もする。所の格闘家としてのセンスが、随所で感じられた内容だった。
■第7試合(ミドル級トーナメント1回戦)
○高谷裕之(日本/フリー)(1R1分56秒 KO )ヤニ・ラックス(スウェーデン/チーム・スカンジナビア) ●
ケンカ歴28年というふれこみの高谷。彼も修斗の選手みたいだが、初めて知った観客も多かったのでは(自分もそう)。宇野を破ったヨキアム・ハンセンにも勝ったことがあるというヤニ・ラックスに打撃でKO勝ち。トーナメントで日本人が2連勝。会場もいい雰囲気。
■第8試合(ミドル級トーナメント1回戦)
●吉田 幸治(日本/フリー)(2R判定 0-3 )ホイラー・グレイシー(ブラジル/チーム グレイシー柔術)○
トーナメントにグレイシーのビックネームが登場。対する吉田は柔道とボクシングで実績のある、これまたニューカマー。会見の写真では、柔道やってたわりに腰の高そうな印象があったので、“寝技にも対応できるボクサー”として見ていたが……、試合巧者のホイラーに寝技に持ち込まれ、地味に判定負け。ただ、何試合か見てみたい気がする。
■第9試合(ミドル級トーナメント1回戦)
○宮田 和幸(日本/フリー)(1R2分49秒 チョークスリーパー )シャミール・ガイダルベコフ(ロシア/スコーピオンジム) ●
素材としては超一級、でも勝ち星に恵まれなかった“オリンピック・レスラー”宮田が、総合で待望の初勝利。ただ、「レスラーは寝技で武器のないので総合では不利」という最近のマット界の風潮が、頭をよぎる。レスリングや柔道だけでは、総合ではなかなか勝てない。この“常識”をどう壊していくか。秋山にも言える話だけれど。
■第10試合(ミドル級トーナメント1回戦)
●村浜武洋(日本/ZERO-1 MAX)(1R1分14秒 KO )レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングスリトアニア) ○
リングス・リトアニア、前田日明の秘密兵器?が、村浜にスキルの違いを感じさせるKO勝ち。村浜は総合でのブランクが響いたかな。過去の選手になるかどうかの瀬戸際にいる印象。やはりもう数試合見てみたい。ていうか、いまゼロワンの所属なの?
■第11試合
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)(1R1分36秒 TKO )若翔洋(日本/Team Paon)●
K-1のアーツが総合初挑戦で勝利。ただ若翔洋はどうかな? それなりの覚悟で総合に挑戦しているのだろうが、ファンからするとまず“顔”が見えない。なぜ総合を始めたのか“物語”が見えてこないから、感情移入もできない。それであんなにあっさりと負けてしまっては、消えてしまうのも時間の問題か。うーん。
■第12試合
○山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)(3R1分23秒 KO)イアン・シャファー(オーストラリア/リングス・オーストラリア) ●
本人も語っていたが、調子がいまひとつだったよう。でも、最後にKO勝ちしてしまうあたりは、メーンイベントとしては合格というところか。会場人気はすさまじかった。
……というわけで、トーナメントを勝ち上がったのは、所、高谷、ホイラー、宮田、レミギウスの5人。これにシード扱いになったKID、宇野、須藤が加わって、次回(9/7有明コロシアム)は8人で準々決勝。って、日本人ばっかりだなあ。組み合わせが面白そう。どれも好勝負みたいな。ニューカマーがテレビにどんどん登場して、いい試合をしていけば、K-1MAXみたいに人気が出てくるかもしれない。
以上、とっても普通の観戦記でした。笑。
投稿者 長沼敬憲 : 2005年07月07日 08:12