はじめに 一時期低迷がささやかれていた大相撲が、また少しずつ盛り上がってきました。 それも面白いことに、モンゴル勢を中心にした「外部」との融合によって。 日本の「伝統」がそのベースを維持しながら、 少しずつ別の何かに変わろうとしていることが見て取れます。 今回の「番付の中の二つの日本」は、すでに発表済みの「どっちの世界を?」と同様、処女作「サムライ」に収録できなかった作品のひとつ。 出版社の意向でお蔵入りとなったものです。 ただ、相撲を競技として見るものではなく、 日本人のつくりあげたシステムの雛型としてとらえた内容なので、 現時点で読み直しても十分に通じるものと思います。 当時は相撲界で「黒船」と言えば、基本的にハワイ勢でした。 文字通り扉を開ける役目を担った彼らに対し、 現在のモンゴル勢・東欧勢は、相撲の質を変えるだけのポテンシャルを秘めています。 執筆当時、システム論の未来図がなかなか見いだせない現実がありましたが、 3年ほどの雌伏を経て、徐々に形が見えてきた感があります。 今回を機にまとめた「後記」をふくめ、ひとつの完結編としてお読みください。 (2005.3.8) 1 2 3 4 後記 併せてどうぞ。 Copyright (C) 2004 thunder-r-labo. All Rights Reserved. |