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2005年09月22日
■栗本慎一郎の新刊「パンツを脱いだサル」を読んだ
結果として見るならば、ヒトは不利な生存状況に追い込まれ、身体的にも退化を強いられることで、脳を特異に発達させることができた。それは「自意識」が芽生えたことを意味する。言い換えるなら、自らを客観視し、世界を知的に把握することのできる機能を手に入れた。それは「悪い」ことでもあるが、同時に「いい」ことでもある。つまりはただの自己肯定では、栗本氏の指摘する「負の側面」が見えてこない。しかし、「負」が本質であるとまで言ってしまうと、それはそれでバランスを失ってしまう……。
2005年09月14日
■9.11・衆議院総選挙の「その後」を予想する・2
さて、次期首相となる人物は、こんな筆者でも指摘できている程度の国際情勢をきちんと認識できているかどうかが問われてくる。いま「政治的判断」として郵政民営化に賛成でも、すべてがなし崩しのまま「改革」を進めてしまえば、栗本(慎一郎)氏の危惧が進行する可能性もある。少なくとも状況の「あやうさ」が自覚できていれば、小泉流とはちがう器量が必要であることはわかるはずだが、果たして……。
2005年09月10日
■超才? 明石散人「視えずの魚」を読んでみた
正直なところ小説(読み物)としては練りが足りないというか、「いまいち」だが、随所に明石ワールドはちりばめられている。そして強く思うのは、「いまいち」であろうがどうであろうが、こうして本になり最後まで読む人間がいる現実があるということ。それを知っていて、確信犯的に「思いのままに」書いたのがこの処女小説なのだと考えると、明石氏の「気配」も見えやすくなるかもしれない。あるいは、作品が表に出ること、人に評価されることの妙が見えてくる……。
2005年09月03日
■9.11・衆議院総選挙の「その後」を予想する
アジア寄りになればなるほど、アメリカとの距離は生まれる。ということは、野党の一部が忌避している軍隊を自前で編成して、国防に備える必要も出てくる。このへんのバランスは非常に難しい。ならばいっそのこと、深く考えずにアメリカにべったりくっついたほうが確実だという、小泉流の発想が生まれる。複雑なものより単純なもののほうがパワーが生まれる。野党はこのパワーを崩せないでいるし、こうした構造そのものが見えていないのではないかという節もある。