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2005年11月22日
■佐伯啓思「自由とは何か〜“自己責任”から“理由なき殺人”まで」を読んでみた
自由とは、快適であるということ。……快適などと言うと、俗にいう快楽主義の一種のようにイメージするかもしれない。そしてその快楽主義は、往々にして「自分さえ気持ち良ければ」というエゴイズムとどこかで結びついている。しかし、実際に快適さを追求していくと、そんな単純なものではないことが見えてくる。……たとえば、自分だけが快適であれば(気持ち良ければ)自由なのか? ……というと、当然のことながら、そういうことはない。
2005年11月15日
■“経営コンサルタントの神様”船井幸雄氏はアナーキストである!?
詳しい中身の検証は、興味を持った読者各人で行なってほしいが、筆者がここで強く感じることは、「このような“ぶっとんだ”“あやしい”内容を堂々と本にしている人間が、きわめて現実的な判断の要求される経営コンサルタントの世界で、多くの人に信頼され、社会的に大成功を収めた」という事実だ。10年ほど前から氏の名前を聞き知っていた筆者の印象でも、上記のような「白眼視」を受けていたように思う。しかし氏には、ある程度のバッシングがあろうと揺るがない、自分の社会的成功に対する自信があったはずだ。
2005年11月02日
■「蝉しぐれ」に描かれる藤沢周平のハラ感覚
市川(染五郎)のいう「丹田」「肚」については、筆者の身体論の中でさかんに出てくる言葉である。だからというわけではないが、「蝉しぐれ」に描かれる世界像は、じつはこのハラの世界に集約できる。いや、もっとリンクさせるならば、藤沢作品そのものが日本人のハラについて描いてきたわけであり、彼が時代小説というジャンルを選択し、主に江戸時代を作品舞台にしてきたのは、江戸時代の日本に最も色濃くハラ感覚が宿っていたことを感じとっていたからだと言うこともできるだろう。