「サムライ」に引き続き、2002年9月に出版されたのがこの作品。ぼくにとって2冊目の出版物にあたります。
とりあえず出版の経緯をお話しましょう。「サムライ」を読んだ人の感想などを聞くと、ぼくには結構新鮮な驚きだったわけですが、スポーツや武道にあまり関心のない人が思った以上にいました。
加えてぼく自身、「サムライ」で取り上げたハラという身体感覚を脳と対比させる形で書いたら、かなり面白いものが書けるという手ごたえがあったので、「じゃあ、2冊目を書こう」となったわけです。
出版をお願いしたのは、1冊目の幻冬舎とはいろんな意味で対照的な?、地湧社という小さな出版社でした。理由は友だちに紹介されて読んだ「アルケミスト」というブラジル人作家の作品を、この出版社が出していたからです。こういう作品を出すところなら自分の書いたものもわかってもらえるだろうと、「根拠のない自信」だけを頼りに出版社にアポ取りをし、結果、案外とスムーズに出版が決まりました。
身体論そのものをテーマにしたため、当初の思いとは裏腹に少し堅くなってしまったかな、とは思います。でも、自分で言うのも何ですが、なかなかいい作品です。
「脳を超えてハラで生きる」というタイトルは、出版社の社長さんがつけてくれました。ぼく自身は「人が脳を超える時代」というタイトルを主張しましたが、これは却下になりました。ちなみに後者の副題にしていたのは、「これから10年後のスタンダード」です。 何がスタンダードになるのか気になる人は読んでみてください。