「身体論」って何?


3つのキーワードからひもとく、ぼく流の身体論パート2。
「身体感覚」の次は「ハラ」について。





その2
ハラとは?




……身体感覚については、
漠然とでもイメージできましたか?

みんな自分を鍛えるというと、
脳を含めどうしても肉体ばかり鍛えようとしてしまいます。

それが目に見えて、とてもわかりやすいから。
でも、残念ながらそれでは、
肉体と意識(つまり、身体)がうまくひとつにつながらないのです。

わかりやすく言えば、
肉体上の中心は
「重心」と呼ばれる位置にありますね?
で、意識の中心は、ふつうの人の認識では、
頭(脳)にある。

中心が2つあるなんて、
原理的にもおかしいと思いませんか?

(それは中心とは呼びません)

たとえば会社に社長が二人いたら、社員は困りますよ。
どちらを基準にしたらいいのかって。

で、僕がいつも話しているのは以下のようなことです。

肉体の中心(重心)は、人体の構造上、
絶対に変えることはできない。
でも、意識のほうは身体中に広がっているわけですから、
頭(脳)に中心を置く必要はない。


とりあえず意識を肉体の中心(重心)にまで降ろし、
「肉体の自分」と「意識の自分」を
その場所で一つに重ねることができたら……。

そうなれば、中心は文字通り1つとなり、
自分の身体のなかで指示系統が一本化されることになります。

意思と呼ばれるものはそのとき芽生えるのです。
昔の日本人はその感覚を理解できていたので、
それを
「ハラが座った」と表現し、共通認識としていました。


ちょっと難しい? ……まあ、そうかもしれません。
みんな頭(脳)を自分そのものと思い込んでいるので
(正確には自分の一部にすぎないのですが)、
自分という意識を別の場所に移すという行為が
たぶんうまく実感できないと思うのです。

とりあえず実感するための「方法」はいろいろあります。
ここではハラという身体感覚のやどる「場」に、
自分の意識の中心を置くことの重要性を、
少しでも感じ取ってもらえたらと思います。




身体感覚とは?  ハラとは?  しっぽとは?






Copyright (C) 2004 Thunder-r-labo, All Rights Reserved.